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本記事の内容
- 二次試験予備校の比較ポイント【合格率を重視せよ】
- 二次試験予備校おすすめ4つ【合格率も紹介】
- 二次試験合格のコツ
本記事の信頼性
本記事は、約200時間の学習で中小企業診断士試験にストレート合格した中小企業診断士が執筆しています。筆者の勉強法は企業経営の専門誌「月刊 企業診断」(2021年12月号)でも紹介されています。

月刊 企業診断(2021年12月号)より抜粋
結論、二次試験の予備校は、とにかく合格率を重視して選ぶべきです。
この記事では、合格率が高い予備校を徹底的に調べあげて紹介しています。最後まで読めば、あなたが二次試験に合格できる確率がグッと高まりますよ!
※おすすめの予備校をすぐに知りたい!という人は、おすすめ予備校4つへ飛んでください。
※実は二次試験そのものをよく知らなくて・・・という人は、二次試験の内容と対策をどうぞ。
二次試験予備校の比較ポイント【合格率を重視せよ】
二次試験の予備校を比較するポイントは以下4つ。中でも、一番重視すべきは合格率です。
- 合格率(実績)
- 解法の分かりやすさ
- 添削の回数
- 価格
それぞれのポイントを簡単に説明していきますね!
ポイント①合格率(実績)
最優先に確認すべきは合格率です。
二次試験の受験生全体の合格率は20%くらいですから、最低でも30%以上の合格率を出している予備校を選びましょう。
また、合格率を比べるときは必ず出所が明確な情報を確認しましょう。
個人ブログだと、「また聞きのまた聞き」みたいな、恐ろしく信憑性の低い数値を平気で公開している記事もあるので注意しましょう。
当サイトでは、信頼できるソース(講座の運営者または厚生労働省)から公開されている合格率のみ紹介しているのでご安心ください。

ポイント②解法の分かりやすさ
次に見るべきは、解法の分かりやすさです。
なぜなら、自分が理解できない解法で二次試験の難しい問題が解けるようになるわけがないからです。
各予備校の解法は、Webサイトにのっているケースが多いです。仮にのってなくても、資料を請求したり、説明会に参加すれば必ずわかります。
自分が理解できる&自分と相性が良さそうな解法か、よく調べておきましょう。
ポイント③添削の回数
添削の回数も確認しましょう。具体的には40事例(4科目×10年分)くらいは添削してほしいところですね。
「添削してるのが誰か」も大事ですよ。その辺の合格者をバイトで雇って添削しているのか、専属のプロ講師が1枚1枚添削しているのかは大きな違いがありますから。
ポイント④価格
最後に比較するのが価格です。というか、あまり比べる必要すらありません。
なぜなら、いくら安くても合格できなきゃ意味が無いから。
ぶっちゃけた話、一次試験は、どんな教材を使っても地道に勉強していれば遅かれ早かれ受かります。だから、私は一次試験対策は格安の通信講座でいいと考えているんです。(スタディングとか診断士ゼミナールとか)
でも、二次試験はそうじゃない。イマイチな解法に染まってしまうと、残念ながら何回チャレンジしても受かりません。
たとえ価格が高かろうが、あなたが合格できる可能性が高いと感じた予備校を選ぶべきです。
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ここまで、二次試験の予備校を比較するポイントをお話ししました。くどいですが、合格率重視で選びましょう。
次の章では、なぜこうも合格率を重視すべきと言い切れるのかをお話しします。
もういいからおすすめの講座を早く教えてくれ、という人はおすすめ予備校4つへ飛んでください。
合格率を重視すべき理由
合格率を重視すべき理由は以下2つです。
理由①:合格率は、講座全体のレベルを示す指標だから
理由②:合格率が低い=あなたが受かる可能性も低いから
理由①:合格率は、講座全体のレベルを示す指標だから
合格率は講座全体のレベルを示す指標です。解法の分かりやすさとか、添削の手厚さとかって、結局は合格率につながるんですよね。
だから、とにかく合格率(結果を出せる講座なのか)で判断すべきなのです。
理由②:合格率が低い=あなたが受かる可能性も低いから
当たり前の話ですが、合格率が低いということは、あなたが受かる可能性もそれだけ低いことを意味します。
また、「公表していない」というのも何だか不安ですよね。だって、平均より大幅に合格率が高いなら、絶対に宣伝材料にするはずですから。
以上が、合格率を重視すべき理由です。
次の章から、いよいよ二次試験のおすすめの予備校4つを紹介していきます。
おすすめの二次試験予備校4つ【合格率も紹介】
二次試験予備校でおすすめなのは以下4社です。
- 本気道場【合格率47%】
- SLA【合格率46.2%】
- クレアール【合格率35~50%】
- TAC【合格率34%】
それぞれの講座を紹介していきますね。
おすすめ予備校①本気道場【合格率47%】
最初に紹介するのは、研修講師として中小企業診断士業界では有名な青木公司先生が主宰する本気道場。予備校というより私塾に近いですね。
おすすめポイント
- カリスマ講師の指導を直接受けられる
- 過去12年の合格率が平均47%
- 合格者数は140名以上
価格:254,000円
※最新の価格は公式サイトでご確認下さい。
平均の倍以上の合格率をたたき出していますね。かなりの高額ですが、合格後の診断士活動まで含めて、役立ちそうな講座です。
くわしくは、青木先生のブログで公開されているので、そちらをご覧ください。
おすすめ予備校②SLA【合格率46.2%】
2つ目に紹介するのはSLA(サクセスレッスンアトリエ)。知る人ぞ知る二次試験特化型の予備校です。
おすすめポイント
- 少人数制のゼミ形式
- 令和元年度(2019年度)の合格率は46.2%
- 全員合格した年もある!
価格:192,000円(2次合格ゼミナール)
※最新の価格は公式サイトでご確認下さい。
少人数ゆえに、1人1人の受験生へのフォローが手厚いのが特長です。合格率も高く、令和元年度(2019年度)の合格率は46.2%でした。(13人中6名合格)
通信講座もありますが、基本は校舎(早稲田駅近く)で直接指導を受ける形式なので、都心にお住まいの方は検討候補に入れると良いでしょう。
おすすめ予備校③クレアール【合格率35~50%】
3つ目はクレアール。「非常識合格法」で有名な、通信講座特化の予備校ですね。
おすすめポイント
- 通信講座では珍しく、添削を受けられる
- 約50%の合格率を出す年も!
価格:86,400円(2次合格パーフェクトコースWEB通信)
※価格は2021年5月13日時点。最新の価格は公式サイトでご確認下さい。
厚生労働省の教育訓練給付制度検索システムで公開されている情報によると、平成31年度の合格率は35.0%でした。
※2次合格パーフェクトコースを、教育訓練給付制度を使って受講した人の合格率
また、平成30年度の合格率はなんと約50%だったそうです。こちらは、以下のインタビュー記事で、クレアールの担当者が回答していますよ。
いずれにしても、平均より大幅に高い合格率です。二次試験対策のノウハウや添削の品質が高いことが期待できますね!
おすすめ予備校④TAC【合格率34%】
最後に紹介するのは、大手予備校のTACです。
おすすめポイント
- 合格者数は圧倒的で、対策ノウハウはたまっている
価格:102,000円(2次実力養成パック生-Web通信講座)
※最新の価格は公式サイトでご確認下さい。
「二次試験対策が弱い」という評判をよく聞きますが、こちらも厚生労働省の検索システムで調べると、平成31年度の合格率は34.1%でした。
※2次本科生(DVD・Web)通信コースを、教育訓練給付制度を使って受講した人の合格率
TACの合格率
悪い数字ではありません。さらに、受験生の母数も82名と多いですから、信頼度が高い数値と言えますね。
というか、最大手のTACの合格率が低めなのは、ある意味で当然なんですよね。とりあえず大手なら受かるでしょ!くらいの覚悟の受験生もたくさんいるでしょうから。
一方、ほかに紹介したような予備校は「今回こそは絶対受かるぞ!」と気合いが高い多年度生も多いです。そのあたりが合格率の差になっているのかと。
【参考】AAS・MMC
どちらも合格率は30%くらいとの口コミを見たことがありますが、公式に発表されている数値ではないので参考とさせていただきました。
これらの予備校に興味がある人は、必ず直近の合格率を確認しましょうね。
二次試験合格のコツ
ここからは、私の実体験をもとに、二次試験に合格するためのコツをお話しします。
ポイントは以下3つです。
- 量より質を大事にする
- 合格者の言い回しを徹底的にマネする
- 事例Ⅳに全力を注ぐ
①量より質を大事にする
二次試験の勉強は、量より質です。1つの事例から、どれだけ自分の答案のダメなポイントを見つけられるかが合否をわけます。
事例Ⅰ~Ⅲは5年分、事例Ⅳは15年分くらいの量を解けば十分です。苦手な科目は2周やって、40~50事例くらい解けば十分かと。
②合格者の言い回しを徹底的にマネする
再現答案をたくさん見て、合格者の言い回しを徹底的にマネしましょう。
なぜなら、合格者の言い回し=採点者が見なれていて、かつ高得点をつけてくれる言い回しだからです。
自分らしさとかオリジナリティにこだわるのは危険で、「機械的かな」と思うくらいの回答で十分なんです。
試験によく出るフレーズは、私のファイナルペーパーでも紹介しています。気になる人は、ファイナルペーパーの作り方をどうぞ。
③事例Ⅳに全力を注ぐ
断言します。二次試験の合否をわけるのは事例Ⅳ(財務・会計)です。
なぜなら、事例Ⅳだけは計算問題の演習量によって、実力に大きな差がつくから。一方、事例Ⅰ~Ⅲは、勉強すればだいたい誰でも同じレベルになるんです。
悪いことはいいません、事例Ⅳに全力を注いでください。くわしい勉強法は事例Ⅳ(財務・会計)の対策を参考にしてくださいね。
まとめ:情報をしっかり集めて、二次試験に合格しよう!
今回は、二次試験の予備校を比較するポイントと、おすすめの予備校4つを紹介しました。
最後に、本記事の内容をまとめます。
- 二次試験の予備校を比較する最大のポイントは合格率。正直、価格はどうでもいい
- おすすめの予備校は本気道場、SLA、クレアール、TAC。いずれも平均よりは合格率が高い
- 二次試験合格のコツは、「量より質を重視」「合格者の言い回しをマネる」「事例Ⅳに全力を注ぐ」の3つ
本記事の内容が、二次試験対策の参考になれば嬉しいです。