
こんな疑問を解決できる記事です。
本記事の内容
・1人だと年収1,000万円くらいが限界
・組織化すれば年収3,000万円超も可能
・年収より「自由」のメリットが大きい
この記事を読めば、中小企業診断士のリアルな年収事情がよくわかりますよ!なぜなら、実際に中小企業診断士として独立しているぼくの収入を公開しながらお話ししていくからです。
中小企業診断士を取って独立してみようかなと考えている人は、ぜひ最後まで読んでくださいね!
もくじ
【現実】1人だと年収1,000万円くらいが限界
まずは現実的な話から。中小企業診断士として独立し、1人で働く場合は年収1,000万円くらいまでならめざせるかなと。
というのも、時間の切り売りで稼げる限界がだいたい1,000万円くらいなんですよね。
実際に、ぼくのある月の収入を公開しますね。
項目 | 金額 |
(1)顧問料 | 50,000円 |
(2)継続案件 | 500,000円 |
(3)スポット案件 | 150,000円 |
(4)その他事業 | 120,000円 |
合計 | 820,000円 |
内訳をこまかく説明します。
(1)顧問料
知人が経営する企業のアドバイザーをやっています。月1回の会議出席+たまに市場調査などのちょっとしたお仕事をやって5万円をいただいてます。
(2)継続案件
3~6か月単位で受注するお仕事です。ランサーズなどのクラウドソーシングや、コンサル出身者専門の人材派遣サービスなどで見つけています。だいたい月50~80万円くらい。
(3)スポット案件
1時間とか1日単位の単発のお仕事です。コンサル会社時代のコネでいただくことが多く、日給3万円くらい。
(4)その他事業
コンサルタントの仕事は不安定なので、ブログ運営や将棋講師などの仕事もやっています。最近伸びており、月10万円台になってきました。
こんな感じです。仮にこのペースで1年間働けば、82×12=984万円。だいたい年収1,000万円くらいになります。(税金でガッポリ削られますが)
仕事をがんばって詰めこめば、このくらいまでは誰でも到達できるラインかと。
ぶっちゃけ体力的にはキツイです(笑)1日も休まず、起きている時間はずっと何かの仕事をしてます。楽しいから平気ですが。
これでもわりと上手くいっているほうな気もしますが、時間の切り売りをやってるとすぐに頭打ちになるんですよね。

組織化すれば年収3,000万円超も可能
ということで、1人で時間の切り売りをやっていると、年収1,000万円くらいが限界です。
ただし、社員を雇って組織化しクライアントが獲得できれば、年収2,000万円~3,000万円も十分に到達可能です。
たとえば、ぼくの後輩はある分野のEC(ネット通販)に特化したコンサルティングで億単位のお金を稼いでいます。(中小企業診断士ではありません)
彼のやり方はシンプルで、最初は1人で試行錯誤。勝ち方がわかったら、ノウハウを体系化し、人を雇って仕組み化する。ひたすらそれを繰りかえすというものです。
つまりは、労働者では年収1,000万円が限界。経営者になれば2,000万円~3,000万円以上も見えてくるってことです。
独立は、年収以上に「自由」がメリット
ここまでお金の話ばかりでしたが、じつは中小企業診断士として独立する最大のメリットは、お金ではなく「自由」にあります。
想像してみてください。年収1,000万円のサラリーマンってどんな日常を送っていますか?
・満員電車で地獄の通勤
・ランチは1,000円以内
・飲み会で上司におしゃく
・取引先とのつきあいも多い
だいたいこんな感じですよね。対して、ぼくの今の生活は以下です。
・家の中で仕事が完結
・ランチは自炊で安あがり
・飲み会ナシ(これが1番うれしい!)
・取引先とのつきあいもなし
収入が同じなら、プライベートな時間が増える生活のほうがハッピーですよね。(仮に年収300万円でも、ぼくは今の生活をえらびますが)
収入アップを求めて資格を取ろうと考えていた人には、ぜひ「自由が手に入る幸せ」もあるよってことを知ってほしいです。
中小企業診断士の資格はやくにたつ?
ここまで読んで、次のように感じる人もいますよね。

結論、中小企業診断士の資格は独立にやくだっています。理由は以下2つ。
・スキルが無くても権威が手に入る
・人脈がめちゃくちゃ広がる
スキルがなくても権威が手に入る
「今の時代は資格なんかよりスキルだ!」とか言いますけど、そのスキルが無いから困ってるんですよね笑
資格は、スキルがない人でも「国家のお墨付き」という権威が手に入るアイテムです。また、クライアントの経営者には「権威を重視するタイプ」も結構いるんです。
「○○のスキルがあって~」と懸命にアピールするより、国家資格をドーンと見せるほうが手っ取り早く信用してもらえるケースも多いですよ。(とくに年配の経営者など)
人脈がめちゃくちゃ広がる
中小企業診断士を取ると人脈が一気に広がります。なぜなら、中小企業診断士には仲間意識が強い人が多く、診断士どうしの交流が多いからですね。
中小企業診断士は、税理士や社労士とちがって独占業務がないので、おたがいに仕事を紹介して助けあう傾向が強いんです。
コンサルのお仕事はコネでいただくことも多いので、診断士仲間とつながっておくと、ひょんなことから仕事をいただけたりしますよ。
中小企業診断士をめざすなら今がチャンス
ここからはさらに有益な情報です。じつは、中小企業診断士をめざすなら今がチャンスです。というのも、2019年から試験が明らかにかんたんになってきているのです。
下図は1次試験の合格率推移。
1次試験の合格率は2019年から急上昇
合格率(みどりの線)が2019年から上昇していますね。そして2020年はなんと42%もの受験生が合格しました。
国は中小企業診断士を増やしたがっており、試験の難易度を下げたり、1次試験までの合格者にも「名称」を与えたりと、いろいろ工夫しています。
試験の難易度については以下の記事で解説していますので、興味がある人はぜひご覧ください。
参考:中小企業診断士の年収に関するデータ
中小企業診断士の年収については、中小企業診断士活動状況アンケート調査(中小企業診断協会)にデータがのっています。
要点は以下です。
・年収501~800万円の人が最も多い(全体の約21.4%)
・顧問料の相場は約16.1万円/月※
※メイン顧客が民間企業の場合
あくまで平均的なデータでしかないので、参考程度にご覧ください。
まとめ:中小企業診断士として独立する価値はある。興味があるなら今のうちに取ろう!
記事の内容をまとめます。
・中小企業診断士を取って独立すれば、1人でも1,000万円くらいは稼げる。ただ、時間の切り売りだとそれ以上は厳しい。
・経営者になれば2,000万円~3,000万円台も可能。
・お金より「自由」が手に入るメリットが大きい。
・権威や人脈が手に入るので、中小企業診断士を取る価値は十分あり。
・試験の難易度が下がっている今が狙いどき。
こんなところです。
ぶっちゃけ、独立すると収入とかどうでもよくなるくらいに楽ですよ。好きな相手と好きな仕事をして生活できるのがサイコーです。
今は試験がかんたんになってますが、いつまた難化するか分からないので、興味がある人は今のうちにサクっと合格しておきましょう。
以下の記事で、ぼくが200時間で合格した勉強法を解説しています。ぜひ参考にしてください!
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【独学】中小企業診断士に200時間で合格した勉強法を完全公開
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「やる気が出たから今日から勉強するぞ!」という人は、以下の記事を読んで今日から通信講座で勉強しましょう。そのやる気があればきっと受かりますよ。
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今回は以上です。