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本記事の内容
- コスパが良い資格は中小企業診断士
- 公認会計士と中小企業診断士の徹底比較【難易度・年収など】
- 中小企業診断士に効率よく合格する勉強法とは
本記事の信頼性
本記事は、約200時間の学習で中小企業診断士試験にストレート合格した中小企業診断士が執筆しています。筆者の勉強法は企業経営の専門誌「月刊 企業診断」(2021年12月号)でも紹介されています。

月刊 企業診断(2021年12月号)より抜粋
現役の中小企業診断士であり、公認会計士の先生ともよくご一緒する私が語りますね。
この記事を読めば、公認会計士と中小企業診断士の難易度の違いがすっきり分かりますよ。
もくじ
コスパが良い資格は公認会計士
結論からいいます。コスパが良い資格は中小企業診断士です。
なぜなら、中小企業診断士のほうが勉強時間が少なく、仕事の幅や収入面は悪くないから。一方、公認会計士は労力の割にはあまり稼げません。
これからどちらかの資格を取ろうと考えている人には、中小企業診断士がおすすめですよ。
次の章では、公認会計士と中小企業診断士をじっくり比べていきます。
公認会計士と中小企業診断士の比較【難易度・年収など】
公認会計士と中小企業診断士をさまざまな角度からくらべていきます!結論を先に示しますと、以下のような感じです。
比較観点 | 公認会計士 | 中小企業診断士 | |
1 | 受験資格 | 誰でも | 誰でも |
2 | 試験内容 | 2段階 9科目 |
2段階 11科目 |
3 | 難易度 | 合格率:約10% 偏差値:77 |
合格率:4~8% 偏差値:67 |
4 | 勉強時間 | 約4,000時間 | 約1,000時間 |
5 | 仕事内容 | 監査業務 税務業務 コンサル業 等 |
経営助言・診断 補助金申請 研修講師 等 |
6 | 費用 | 予備校:80万~ 通信:50万~ |
予備校:30万~ 通信:3万~ |
7 | AIによる 代替可能性 |
85.9% | 0.2% |
8 | 平均年収 | 約992万 | 約740万 |
公認会計士は圧倒的に難しくて取るのが大変なわりに、AIによる代替可能性が高かったり、収入面も正直いって割にあわない。総合すると、中小企業診断士のほうがコスパが良い資格だと考えます。
では、上記8つのポイントでくわしく比較していきますね!
比較①:受験資格
比較観点 | 公認会計士 | 中小企業診断士 | |
1 | 受験資格 | 誰でも | 誰でも |
どちらの資格も受験資格はなく、どんな学歴・職歴の人でも受験できます。
ただし、実際には早慶上理・旧帝大クラスの受験生が多いでしょう。中小企業診断士の受験者層については下記ツイートを参考にしてください。
アンケートご協力のお願い👥
記事執筆の参考にするため、中小企業診断士受験生の学歴を調査しているのですが、情報が少なく困っています。
現役診断士の方・受験生の方、どうかアンケートにご協力いただけると幸いです。
★あなたの学歴(以下の選択肢からもっとも近いところ)を教えて下さい。
— かげつ@中小企業診断士(コンサル収入0円) (@kagetsu_biz) May 17, 2021
比較②:試験内容
比較観点 | 公認会計士 | 中小企業診断士 | |
2 | 試験内容 | 2段階 9科目 (必須5科目) |
2段階 11科目 暗記&理解 |
試験は、公認会計士のほうが圧倒的にボリューミーです。科目数は少ないですが、1つ1つが重いです。
それぞれの試験の概要は以下を参考にしてください。
参考:試験の概要
ちなみに、公認会計士資格を持っていると、中小企業診断士1次試験の「経済学・経済政策」「財務・会計」が免除になります。くわしくは中小企業診断士の試験免除の仕組みをどうぞ。
※「経済学・経済政策」は、公認会計士2次試験で経済学を受験して合格した者に限る
比較③:難易度(合格基準・合格率)
比較観点 | 公認会計士 | 中小企業診断士 | |
3 | 難易度 | 合格率:約10% 偏差値:77 |
合格率:4~8% 偏差値:67 |
(偏差値の出所:資格の取り方)
難易度は圧倒的に公認会計士が高いです。合格率の数字だけ見れば中小企業診断士の方が低いですが、勉強量が違いすぎます。
資格偏差値も公認会計士は77(超難関)。国家資格でも最高クラスの難易度です。
中小企業診断士試験の難易度は、以下の記事にまとめていますのでどうぞ。
比較④:勉強時間
比較観点 | 公認会計士 | 中小企業診断士 | |
4 | 勉強時間 | 約4,000時間 | 約1,000時間 |
公認会計士の勉強時間は約4,000時間と言われています。働きながらこなすのは現実的じゃありません。実際、公認会計士を取る人って大学1・2年から勉強を始める人が大半ですからね。
一方、中小企業診断士は約1,000時間。さらに、受験生のキャリアによっては勉強時間を短縮できます。私の感覚ですが、800時間くらいあれば十分かと。
また、効率をつきつめて勉強すれば、私のように200時間で合格することも可能です。くわしく知りたい人は、スタディングの通信講座で200時間で合格できた理由5つを読んでください。手早く結果を出す工夫・マインドをお話ししています。
比較⑤:仕事内容
比較観点 | 公認会計士 | 中小企業診断士 | |
5 | 仕事内容 | 監査業務 税務業務 コンサル業 等 |
経営助言・診断 補助金申請 研修講師 等 |
仕事の内容は大きく違います。公認会計士は、会計監査などの監査業務がメイン。これに、企業に対するコンサルティングなどが加わります。基本的には、会計基準などのルールにガチガチにしたがう仕事です。
一方、中小企業診断士の仕事は幅が広いです。コンサル業を中心に、補助金申請やセミナー講師などもやってる人が多く、収入源を広げやすいです。良くも悪くも、自分の好きなように仕事ができるのが魅力なんですよね。
比較⑥:受験勉強にかかる費用
比較観点 | 公認会計士 | 中小企業診断士 | |
6 | 費用 | 予備校:80万~ 通信:50万~ |
予備校:30万~ 通信:3万~ |
※価格は目安
受験勉強にかかる費用も、公認会計士のほうが高いですね。一方、中小企業診断士にはかなり費用が安い通信講座がありまして、実質2万円台で勉強することも可能です。
予算をおさえて資格を取りたい人は、中小企業診断士がおすすめですよ。

比較⑦:AIによる代替可能性
比較観点 | 公認会計士 | 中小企業診断士 | |
7 | AIによる 代替可能性 |
85.9% | 0.2% |
日本経済新聞が2017年に発表した「AIに代替される可能性のある士業」の調査によると、公認会計士の仕事はAIによる代替可能性が非常に高いとのこと。
一方、中小企業診断士はAIによる代替可能性は低いとされています。なぜなら、クライアント(の経営層)のニーズを満たすサービス業だから。
たしかに、公認会計士の業務のうち、一部の会計書類の監査など機械的に処理できる業務はAIにシフトする可能性が高いでしょうね。
実際、Big4(EY、KPMG、PwC、デロイトトーマツ)などでも、コンサル部門の売上が監査部門を上回るようになってます。代替可能性が低いコンサル業へのシフトは今後加速するでしょう。
比較⑧:平均年収
比較観点 | 公認会計士 | 中小企業診断士 | |
8 | 平均年収 | 約992万 | 約740万 |
ちょっと横道にそれますが、少し収入面の話をします。
公認会計士の方が平均年収は高いです。でも、ぶっちゃけ資格を取る労力にはつりあっていないです。
公認会計士で高給取りになるルートは、Big4(EY、KPMG、PwC、デロイトトーマツ)への就職が一般的です。でも、全員が入れるわけじゃない。
せっかく公認会計士に受かったのに監査法人に入れなくて、結局普通の会社で経理やってるみたいな悲惨な話も結構あります。コミュ力は資格より大事なんです。
あと、ぶっちゃけBig4って、同ランクだと監査部門よりコンサルティング部門の方が給料高いんですよね。
死ぬほど頑張って公認会計士を取った人より、口先だけで実力ゼロのバカのほうが給料もらってたりする。
逆に言えば、実力ゼロでも、ハッタリでコンサルファームに就職できれば1,000万円プレイヤーくらいなら簡単に目指せます。
給料をあげるがために公認会計士の受験を考えていた人は、今日からコンサル業界への転職活動を始めましょう。その方が期待値は高いですよ。
コンサル業界への転職に強いエージェント
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公認会計士と中小企業診断士の違いをくわしく見ていきました。
公認会計士は圧倒的に難しくて取るのが大変なわりに、AIによる代替可能性が高かったり、収入面も正直いってわりにあわないんですよね。私は、中小企業診断士のほうがコスパが良い資格だと考えます。
サクっと中小企業診断士を取り、公認会計士との勉強時間の差でコンサル会社に転職するなり、自分でビジネスをやるほうが年収はアップするかと。
ということで、次の章では、200時間で中小企業診断士試験に合格した私が考える、「効率のよい勉強法」をお話しします。
中小企業診断士に効率よく合格する勉強法とは
結論、通信講座がおすすめです。なぜなら、費用も安く勉強の効率もよいから。
実際、通信講座と予備校(通学)を比較してみるとよくわかります。
比較観点 | 通信講座 | 予備校 |
費用 | 安い | 高い |
場所 | どこでも | 基本固定 |
時間 | いつでも | 基本固定 |
強制力 | なし | あり |
圧倒的に通信講座の方が勉強しやすいんですよ。費用が安いのはもちろん、場所や時間の制約がないことが大きい。
唯一の欠点は「強制力がないこと」なんですが、強制されないと勉強できないような人は、通信講座だろうが予備校だろうが受かりません。厳しい言いかたですが、これが現実。
逆に、覚悟を持ってチャレンジする人は、通信講座でも受かるんです。だったら、費用も安くて場所や時間にも拘束されない通信講座がいいよねって話です。
「通信講座って質が悪そう。合格率も低いのでは?」と思う人は、以下の記事を読んでください。実は通信講座のほうが合格率が高いという衝撃の事実がわかりますよ。
ちなみに、私は通信講座のスタディングで勉強し、200時間で合格できました。合格できた理由や勉強のコツは以下2記事にまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
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また、中小企業診断士のおもな通信講座を比較したランキングもご用意していますので、こちらもどうぞ。
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まとめ:難関資格を取って人生を変えよう!
今回は、公認会計士と中小企業診断士の2つの資格を徹底的に比較しました。最後に、本記事の内容をまとめます。
- コスパが良い資格は中小企業診断士。公認会計士は難しさと収入がつりあわない
- 中小企業診断士に効率よく合格したいなら通信講座一択。私のイチオシはスタディング
- 収入を上げたいだけなら、コンサルティングファームに転職したほうがいい。
中小企業診断士にチャレンジしてみようかなって思った人は、スタディングの無料体験講座を受けてみましょう。今なら5%OFFクーポンもゲットできてお得ですよ。
また、とりあえず収入だけあげたいんだって人は、今日からコンサル業界への転職活動をはじめましょう。アクシスコンサルティングなど、コンサル業界に強いエージェントを使えば転職できる可能性は十分にありますよ。
今回は以上です。